函館護國神社|函館の護國神社を訪ねて

函館は、五稜郭や函館山からの夜景だけでなく、日本の近代化の歴史(幕末・維新)を深く感じる場所でもあります。

新緑がまぶしい5月。
快晴の空の下、私は北海道函館市に鎮座する函館護國神社を参拝いたしました。

函館護國神社は、箱館戦争の終結とともに創建された、歴史ある神社です。
函館山のふもとから街を見守るように鎮座し、境内からは♪は~るばる来たぜ函館~と思わず口ずさむほどの絶景を楽しめます。

この記事では、見どころや歴史、アクセスに加え、話題のご朱印についてもご紹介します。
函館観光の際、歴史散歩としてぜひ訪れてほしい聖地です。

函館護國神社とは?


緑に包まれた美しい社殿は、函館山の懐に抱かれるように建っています。
この写真をよく見ると、函館山の頂上付近にテレビ塔やロープウェイの施設が見えますね。まさに「函館山からの夜景」を楽しむ際に見下ろしていた場所に、この静かな祈りの空間があるのです。

函館護國神社の歴史:
箱館戦争終焉の地


函館護國神社の創建は、1869年(明治2年)5月の箱館戦争終結に遡ります。
新政府軍が大森浜で戦死者の招魂祭を行い、旧幕府軍の捕虜の一部を使使して函館山麓に招魂場を造らせたのが始まりです。

戊辰戦争、日清・日露戦争、大東亜戦争などに尊い生命を捧げられた1万3千余柱の英霊が祀られています。

社殿右手には、弘前藩、大野藩、備後福山藩などの新政府軍の将士が眠る墓所もあります。

「函館招魂社」から1939年(昭和14年)に「函館護國神社」へ改名。
戦後一時期は「潮見丘神社」と称されましたが、1955年(昭和30年)に「函館護國神社」へと復称されました。

境内散策と見どころ

最初に、立派な石の社号標が出迎えてくれます。
石段の右横に立つ社号標には、力強い文字で「函館護國神社」と刻まれています。5月は新緑と松の緑のコントラストが素晴らしく、赤い大鳥居と青空に向かって続く石段は、登るだけで心が洗われるような清々しさです。

大鳥居が切り取る
「函館の街と海」

参道を進み、手水舎で清めた後、振り返って見てください。
赤い大鳥居が、まるで絵画の額縁のように機能し、その向こうに函館の街並みと、青く広がる津軽海峡を一望できます。

♪は~るばる来たぜ函館~と思わず口ずさんでしまうほどの絶景は、心を癒やしてくれる最高のフォトスポットです。

高田屋嘉兵衛の亀石(招魂場碑)
と歴史の証人

この石碑は「招魂場碑」といい、官軍総督・清水谷公考の揮毫とも言われていますが、地元では「高田屋の亀石」として親しまれているそうです。

高田屋嘉兵衛が、ある年の暮れに仕事がなくて困っている人々に賃金を払い、住吉の海中から大石を引き上げさせたものなのだそうです。

亀の形をしていることから亀石と呼ばれていますが、地域の暮らしを守ろうとした先人の慈悲の心が今も息づいています。

また、近くには、太平洋戦争末期の学徒援農隊を記念する「大地への献身」の碑もあり、若き学徒たちが食糧確保のために土にまみれた歴史を伝えています。

不苦労のフクロウ


さらに進むと、参拝者の心を和ませてくれる存在があります。
「なでふくろう」です。
フクロウの石像の頭を撫でると「不苦労(苦労がなくなる)」と言われています。
私も先人たちの苦労を偲びつつ、これからの平穏を願ってそっと撫でさせていただきました。

ご朱印:「神威奉拝」

歴史ある神社の御朱印は、なんとも美しく温かみが感じられます。
中央には「函館護國神社」と力強く墨書きされ、右手には神様の威光を敬い拝むという意味の「神威奉拝」の文字が。

そして何より目を引くのが、右下にあしらわれた可愛らしい「ふくろう」のスタンプです。

境内に佇む「なでふくろう」と同じく、参拝者の「不苦労」を願うような優しい眼差しがそのままデザインされています。

左上には、新緑の季節へと移り変わる5月の函館を象徴するような、可憐な「桜」のスタンプが押されています。

一目で参拝した季節や境内の情景がよみがえる、まさに旅の最高の記念となる御朱印です。

歴史ある神社を巡る函館観光の思い出に、ぜひ社務所で拝受してみてください。函館観光の特別な思い出になります。

初穂料:500円(※最新の情報は現地でご確認ください)

祭典・アクセス等

項目内容
神社名函館護國神社(はこだてごこくじんじゃ)
鎮座地北海道函館市青柳町9-23
御祭神国難に殉じた 13,000余柱の英霊
主な祭典5月11日:例大祭
8月15日:戦没者追悼平和祈願祭
アクセス【市電】 JR函館駅より市電「十字街駅」または「宝来町駅」下車、徒歩約10分。
【タクシー】JR函館駅よりで約5分
【マイカー】 正面から右折して回り込むように進むと駐車場があります。

結び:
函館観光で外せない歴史散歩

新緑の函館護國神社を参拝し、激動の歴史を生き抜いた先人たちの足跡に触れることで、改めて強く感じることがあります。

今回の旅では高校の大先輩方と地元の食を堪能しました!
私たちが今こうして美しい景色を眺め、美味しい食を楽しみ、愉快な旅を楽しめているのは、尊い命を捧げられた御霊の存在があってこそだということです。

「平和で戦争のない世界がいちばん」

函館山の麓、絶景と静寂に包まれたこの場所で、平和への感謝を捧げてみてはいかがでしょうか。
函館観光の際は、五稜郭や夜景を楽しむだけでなく、ぜひこの函館護國神社まで足を伸ばしてみてください。