熊本縣護國神社|熊本の護國神社を訪ねて

2024年6月。
熊本県天草で開催される交流会へ参加するため、私は早朝のセントレアから空路で火の国・熊本へと飛びました。

午後の集合時間まで、限られた時間ではありましたが、「今、ここで行かなければ」という強い想いに突き動かされ、私は熊本城の袂へと向かいました。

熊本縣護國神社とは?
熊本城郭内の静かなる聖域

空港からリムジンバスに乗り、桜町バスターミナル下車。歩くこと約20分。
見上げる先には、築城の名手・加藤清正公が築き上げた壮大な熊本城がそびえます。

2016年の震災から今なお復興の最中にあるその姿は、痛々しくも力強く、再生へと向かう熊本の象徴として胸に迫るものがありました。

その城郭の一角、緑豊かな高台に鎮座するのが熊本縣護國神社です。
リュックを背負い、一歩一歩坂道を登り詰めると、そこには静かなる聖域が広がっていました。

歳月を経て結実した、
端正なる社殿

この神社には、西南戦争から大東亜戦争に至るまで、熊本県ゆかりの約6万5千柱の御英霊がお祀りされています。

戦前から建設の機運がありながらも、激動の時代に翻弄され、ようやくこの地に社殿が竣工されたのは昭和32年のことでした。

目の前に佇む社殿は、深く落ち着いた色合いの銅板葺き。
派手さこそありませんが、ピンと張り詰めた空気の中に「シャン」と背筋を伸ばして立つような、凛とした潔さが感じられます。

歳月を重ねた銅板の落ち着きが、長い時間をかけてようやく結実した祈りの場所であることを物語っており、その趣深い佇まいに思わずため息がこぼれました。

自分を律する
「日常五心」との出会い

社務所で御朱印を待つ間、私の目に飛び込んできたのは「日常五心」と記された書でした。

  1. 「有り難う」という感謝の心
  2. 「すみません」という反省の心
  3. 「おかげさま」という謙虚な心
  4. 「私がします」という奉仕の心
  5. 「はい」という素直な心

震災からの復興も、この五つの心が礎となって進んできたのでしょう。
日常の「当たり前」を慈しみ、感謝をもって過ごすことの大切さを、改めて心に刻むひとときとなりました。

御朱印:
不屈の精神

今回授かった御朱印には、熊本の不屈の精神が宿っています。

「熊本県護國神社之印」:
火の国の男児のような力強い筆致が、参拝の感動を呼び覚まします。

「新世界平和」の青印:
焦土から立ち上がり、震災を乗り越えようとする熊本の人々の、切なる平和への祈りが青く輝いています。

菊に桜紋の朱印:
皇室の尊厳と、散っていった英霊たちの清らかな魂を抱く、誇り高き紋章です。

初穂料:
500円(※最新の情報は現地でご確認ください)

名古屋人の血が騒ぐ!
そり立つ「エビ天タワー」

参拝を終え、足早に集合場所の熊本駅へ。
心地よい運動の後は、猛烈に「名古屋の魂」が空腹を訴えてきました。

駅構内の「天ぷら串焼海鮮 米福」で注文したのは、見上げるような高さでそり立つ「エビ天丼」。

この天を突くタワーは、復興中の熊本城天守閣へのエールのよう!
エビ好きの名古屋人として、これを食べない手はありません。

一気に頬張れば、サクサクの衣とプリプリの身が、旅の疲れを最高のご馳走に変えてくれました。

祭典

春季大祭  4月2日

みたま祭  8月14日

秋季大祭  10月10日

参拝情報

名称:
熊本縣護國神社

住所:
熊本県熊本市中央区宮内3番1号

授与時間:
午前8時30分から午後5時まで

アクセス:
熊本市電B系統「段山町」駅より徒歩10分
JR「熊本駅」よりタクシーで約10分

結びに

復興を歩む熊本城と、ようやく完成を見た端正な銅板葺きの社殿。
そして「日常五心」の教え。

短時間の滞在でしたが、熊本の「心」と「強さ」を五感で受け取った、忘れられないプロローグとなりました。

「平和で戦争のない世界がいちばん」

お腹いっぱい天丼を食べられる幸せを噛み締めながら、私は次なる目的地、天草へと向かいました。