岡山後楽園と漆黒の烏城

かねてより訪れたいと願っていた日本三大庭園の一つ、名勝「岡山後楽園」
そして隣接する歴史名高き「岡山城」を観光してきました。

新緑の季節とは一味違う、冬の終わりだからこそ出会えた特別な景色と、心震える日本庭園の美しさをご紹介します。

アクセス抜群!
行きと帰りで異なる風情を愉しむ

後楽園へのアクセスは非常にスムーズです。 行きはJR岡山駅バスターミナル1番乗り場からバスに揺られて約10分。「後楽園前」バス停で下車すると、目の前がすぐ正面入り口です。

バスを降りてまず目を引かれたのが、つがいの鶴が美しくデザインされた風情あるポスト。
こうした小さな出迎えにも、歴史ある庭園ならではの粋を感じます。

ちなみに帰りは路面電車を利用しました。
旭川を渡ってすぐの「城下(しろした)電停」まで徒歩10分ほど歩き、そこから駅前まで約5分。

行きと帰りで交通手段を変えると、岡山の街並みを二通りに楽しめておすすめです。

2月だけの一面真っ黒な奇景!
伝統の芝焼


正門をくぐり、庭園に一歩足を踏み入れて驚きました。
なんと、景色が一面真っ黒なのです!

「タイミングを外して失敗しちゃったかな…」と思ってしまいました。

実はこれ、毎年2月に行われる後楽園の伝統行事「芝焼(しばやき)」の直後だったからでした。

一見ショッキングな黒さですが、これは春の美しい新芽を育てるための「育成」と、大切な庭園を守る「害虫駆除」を兼ねた、職人たちの知恵と伝統の技。

この漆黒の絨毯が広がるダイナミックな光景は、一年のうちでほんのわずかな期間しか見られない、大変貴重な姿なのだそうです。

水面に映える趣と
高台から見渡す美の極み


黒い芝の中に配された広々とした池、そして絶妙に配置された島や橋。
そのコントラストがまた、言葉にできないほどの趣を醸し出していました。

少し高台になっている唯心山(ゆいしんざん)へと歩みを進め、そこから庭園全体をぐるりと見渡してみます。

思わず「何と綺麗な日本庭園だろう……」と、深く息をのんでしまいました。
計算し尽くされた美がそこに広がっていました。

この黒い大地が、春には瑞々しいグリーンへと生まれ変わる姿を想像すると、胸が躍ります。

「芝が伸びて青々とした庭を、ぜひまた見に来よう。」
心の中でそう再訪を誓いました。

威風堂々
別名「烏城」こと岡山城へ


後楽園を満喫したあとは、お隣に隣接する「岡山城」へと向かいました。

黒漆塗りの下見板が特徴的なその姿は、別名「烏城(うじょう)」。青空に向かってそびえ立つ漆黒の天守閣は、息をのむほどの格好良さです!

天守閣に登ると、黄金に輝く鯱(しゃちほこ)がすぐ目の前に。その向こう側には、先ほど歩いてきた広大な後楽園と旭川の清流、そして岡山の街並みから遠くの山々までが一望できる絶景が広がっていました。

かつての城主も、この美しい景色を眺めていたのかもしれませんね。
歴史が息づく庭園とお城。

五感がじんわりと満たされる、素晴らしい岡山のひとときでした。
あなたもぜひ、この美しさを現地で体感してみてください。