埼玉縣護國神社|大宮の護國神社を訪ねて

2025年11月。
茨城でのゴルフ旅行を前に、私はさいたま新都心に前泊し、2年ぶりとなる埼玉縣護國神社の参拝を計画しました。

前回の参拝はあわただしく、心残りがあったため、
深まる秋の空気を感じながら、改めてこの地を訪れました。

埼玉縣護國神社とは?
広大な公園の中に息づく
「祈りの点」

大宮駅からタクシーに乗り、御朱印の締め切り10分前に到着。

快く迎えてくださった神職の方との対話は、
今回の旅の何よりの収穫となりました。

現在は5万1千余柱の尊い御霊をお祀りしており、
夕暮れの中に佇む銅板葺きの正殿は、凛とした神聖な輝きを放っていました。

氷川神社と大宮公園:
分断された敷地の歴史

お話を伺って驚いたのは、その境内地の成り立ちです。

かつてこの地は武蔵一宮・氷川神社の境内地でしたが、土地の譲渡を経て県営大宮公園となりました。

さらに交通整備により市道が通ったことで公園敷地から分断。

現在の市道から数メートルで鳥居と正殿が並ぶ「最小」の境内地となったのだそうです。

【注目!】靖国神社との深い絆
「さくら陶板」

社務所の前で、一つの特別な石碑を見つけました。

これは令和2年、靖国神社創立150年の記念事業として、御祭神の故郷の土を用いて作られた「さくら陶板」です。

埼玉県産の土を使い、人間国宝の陶芸家・原清氏によって制作されたこの陶板は、靖国神社から奉納寄贈されたもの。

「最小」の境内地でありながら、日本の祈りの中心である靖国神社と、郷土・埼玉を繋ぐ揺るぎない絆がここに証明されています。

御朱印に刻まれた「埼玉の誇り」

夕暮れの間際に授かった御朱印には、
この地を守る強い意志が宿っています。

  • 「埼玉縣」の墨書き(中央上)
    力強い筆致で「埼玉縣」と記されています。県名の由来となった由緒ある文字が、中央で圧倒的な存在感を放っています。
  • 重厚な「護國神社」の筆致
    閉所間際にもかかわらず、神職の方が心を込めて書き入れてくださった文字。
    一画一画に宿る温かみが、旅の思い出をより深くしてくれます。
  • 大輪の桜の印(背景)
    文字を優しく包むように捺された桜の印。
    境内にある「さくら陶板」のエピソードとも重なり、神社の象徴をより深く印象づけています。

祭典を通じて平和を願う

4月9日 例大祭
春の訪れとともに、郷土の平和を祈ります。

8月15日 みたま祭
終戦の日に合わせ、不戦の誓いを新たにします。

アクセスと参拝の基本情報

  • 住所
    埼玉県さいたま市大宮区高鼻町3-149
  • アクセス
    大宮駅からタクシーで市道沿いの鳥居前まで乗り付けるのがスムーズです。
  • 散策のススメ
    帰路は大宮公園を歩き、かつての広大さを物語る「大鳥居」をぜひ探してみてください。

結びに:
夕闇に灯る感謝の心

あわただしい到着でしたが、神職の方から伺った歴史や「さくら陶板」との出会いは、2年前の忘れ物を取り戻す以上の、深い意味を持つものとなりました。

道に分断され、敷地が狭くなっても、そこにある祈りの密度は変わらない。

むしろ、より強く、濃く、この地を守り続けている。
そんな力強さを感じた参拝でした。

「平和で戦争のない世界がいちばん」

大宮の杜に灯った夕暮れの光を胸に、私は茨城での友人との再会を楽しみに、さいたまの街を後にしました。