札幌護國神社|札幌の護國神社を訪ねて

2024年10月。
秋が深まり、木々が鮮やかに色づく北の大地・札幌を訪れました。
今回は高校の大先輩や飲み仲間たち5人での賑やかな旅。
ジンギスカンや小樽ラーメンの味、そして余市にあるニッカウヰスキー工場の琥珀色の記憶…
そんな旅の二日目の朝、私たちはしっとりと小雨が降る中島公園の杜へと向かいました。
札幌護國神社とは?
北の都を守護する「中島の杜」

明治12年、屯田兵の英霊をお祀りするために創建された札幌護國神社。
現在、この社には2万5千余柱の尊い御霊が祀られている。
賑やかな歓楽街「すすきの」からほど近い場所にありながら、一歩境内に足を踏み入れると都会の喧騒を忘れさせる静謐な空間が広がっています。
導きの風と、凛と立つ正殿

鳥居の手前にある手水舎に立ったその時でした。
何とも言えない、すがすがしい風がスーッと私たちを追い越すように吹いていったのです。
それはまるで、「よく来ましたね」と神様に導かれているような不思議な感覚。
小雨に濡れた大鳥居の先、広く清らかな境内の奥に凛と立つ正殿。
そのお姿を前に、私たちは心静かに、これまでの歩みへの感謝を伝えました。
秋の粋な贈り物:
巫女さんの「落ち葉アート」

社務所へ向かう途中の庭で、私たちは思わず足を止め、歓声を上げました。
そこにあったのは、色とりどりの落ち葉で描かれた、見事な「ハートマーク」。
秋の深まりを、参拝者の心が温まるような「粋なはからい」で演出してくれた巫女さんたちの遊び心。
雨の朝、少し冷えた心にポッと灯がともるような、実に素敵な演出に一行の心も浮き立ちました。
黄金に輝く
「気」を運ぶ龍の御朱印

今回授かった御朱印は、金色の台紙に力強い龍が描かれた、目を見張るほど豪華なものでした。
龍が手に持っているのは、万物を意のままにするとされる「宝珠」。
そこには力強く「気」の一文字が記されています。
龍は上昇運の象徴
その龍が「気」の宝珠を掴んでいるお姿は、
「ここを訪れる人々の気力(エネルギー)を整え、運気を力強く引き上げる」という強い願いが込められています。
まさに、あの手水舎で感じた「すがすがしい風」をそのまま形にしたような、活力を授けてくれる御朱印です。
祭典を通じて平和を願う
札幌護國神社では、夏から秋にかけて重要な祭事が行われます。
- 7月5日 合祀祭:
新たに祀られる御霊を迎え入れる厳かな儀式です。 - 7月6日 例大祭:
神社で最も重要とされる、一年に一度の大きな祭典。 - 7月7日 後日祭:
祭典の無事終了を祝い、さらなる加護を祈ります。 - 8月15日 平和祈念祭:
終戦の日に合わせ、英霊への感謝と世界の恒久平和を誓います。
旅の彩り:
炎の情熱と北の味覚
今回の旅を彩ったのは、五感を刺激する札幌・小樽の文化でした。
- ニッカウヰスキー余市蒸溜所:
伝統の「石炭直火蒸留」。
窯の中で燃え盛る炎の凄まじい勢いには、一同圧倒されました。
この激しい熱に耐え、そこから長い、長い熟成期間を経て芳醇な一杯へと生まれ変わるウヰスキーの姿に、時間の重みと情熱の凄みを感じずにはいられませんでした。 - ジンギスカンと小樽ラーメン:
仲間と囲んだ鉄鍋の熱気、そして港町で味わうどこか懐かしく温かな一杯。
北の味覚は、旅の疲れを最高のご馳走で癒してくれました。
季節を越えて:
残雪の春、一人の朝散歩
翌年2025年4月。
再び札幌を訪れた私は、朝の散歩がてら一人で再びこの社を訪ねました。
半年前に落ち葉アートがあった広い庭には、巨大な「雪の山」ができていました。
春の訪れを待ちわびる雪の山を眺めながら、秋に仲間と笑い合った景色に思いを馳せる。
季節によってこれほどまでに表情を変えるのも、北の大地の神社の魅力かもしれません。
アクセスと参拝の基本情報
神社名:
札幌護國神社(さっぽろごこくじんじゃ)
住所:
北海道札幌市中央区南15条西5丁目1-1
アクセス:
地下鉄南北線「幌平橋駅」1番出口より徒歩約3分(中島公園内)。
結びに:
風が運んでくれた「新たな決意」
小雨の中に吹いたあの風は、今も私の心の中に清々しく吹き続けています。
伝統を守る重厚さと、落ち葉アートに見られるような温かなおもてなし。
訪れるたびに新しい「気」を授けてくれる札幌護國神社は、私にとって大切な場所となりました。
「平和で戦争のない世界がいちばん」
北の空の下、黄金の龍に背中を押されるようにして、私はまた次なる旅へと一歩を踏み出します。


