袋井・可睡ゆりの園|「あの花が咲く丘」の記憶

2026年7月。
旅先での直感や行動は、時に思いがけない大きな感動を連れてきてくれます。

静岡カントリー袋井コースでの懇親ゴルフを終えた後、ふと導かれるように袋井市の「可睡斎」と、隣接する「可睡ゆりの園」へ足を運びました。

6月中旬の見頃を終え、最後の週末を迎えていた園内には、今なお濃厚な百合の香りが満ち溢れていました。

そこで私は、あるひとつの驚くべき事実に遭遇したのです。

百合の丘に重なる
特攻隊の若者たちの青春

なんとそのゆり園の一角は、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のロケ地(百合の花咲く丘のシーン)だったのです。

映画で描かれたのは、明日の命も分からない過酷な運命の中で、特攻直前に淡い恋に落ちた若き特攻隊員の姿でした。

「明日死ぬかもしれないと思いながらも、一瞬でも青春があったことで、思いは永遠になる」

一面に広がる百合を見つめながら、当時の彼らの心情が胸に迫り、切なくも尊い、言葉にできない感動が押し寄せました。

若者たちの永遠の思いが、今もこの美しい百合の香りと共に生き続けているかのように感じられたのです。

偶然を越えた「未来への約束」

この訪問には、さらなる不思議な後日談があります。

閉園間近かということで園の粋な計らいで、現金で入園料を支払った来園者には「来年の招待券」がプレゼントされるとのことでした。このことを知らずに。

 普段なら何気なくPayPayで支払っている私ですが、なぜかその時は、自分でも不思議なほど自然に財布を開き、現金を手にしていました。

そして、当日の入園券とともに手にした2027年招待券には、6月10日頃が見頃ですよとわざわざ日付も記載してくれました。

これは単なる偶然ではなく、「来年また、この場所を訪れなさい」と、目に見えない力に呼ばれたのではないか...。

そんな風に思えてなりません。

結び:
今を生きるということ



映画のロケ地で出会った若者たちの儚くも永遠の思い。
そして、導かれるように手にした来年への招待券。

これらはすべて、あの日あの一歩を踏み出したからこそ出会えた宝物です。

気心の知れた仲間と大好きなゴルフを楽しみ、夜には笑顔で杯を交わす。

そんな何気ない、けれど愛おしい日常こそが、当時の彼らが命を懸けて守りたかった未来そのものなのだと、胸が熱くなります。

「平和で戦争のない世界がいちばん」

この言葉の重みをかみ締め、過去の歴史に想いを馳せ、いただいた未来への約束を大切に、今という瞬間を精一杯、心豊かに生きていく。

来年、再びあの満開の百合の園に立つとき、私はどんな自分に出会えているでしょうか。

その日を楽しみに、また今日からの一歩を大切に歩んでいきたいと思います。