札幌護國神社から函館へドライブ!中山峠の羊蹄山・洞爺湖を巡るの旅

2026年5月。
新緑と爽やかな風が心地よい北の大地・札幌。

今回の旅は、高校の大先輩や飲み仲間たち4人で乗り込んだ、友人のマイカーによる函館へのロングドライブです。

札幌を出発する日の朝、私は旅の安全と平和への祈りを捧げるため、まずは中島公園の杜に鎮座する札幌護国神社へと向かいました。

静謐な空気の中、心静かに参拝を済ませたのですが、時間はまだ朝の9時前。
楽しみにしていた限定の御朱印をいただくには少し早すぎる時間でした。

「御朱印はまたの機会にお預けだね」と話しつつ、私たちは気持ちを切り替えて、いざ全長約280キロの函館ドライブへと車を走らせたのです。

富士山を超える曲線美
中山峠から仰ぐ「蝦夷富士」


札幌を出発し、中山峠を越えて洞爺湖を左手に眺めながら南下するルート。 車が中山峠へとさしかかった時、目の前に息をのむような絶景が飛び込んできました。別名「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山です。

5月も半ばを過ぎたというのに、その山肌にはまだまだ真っ白な雪が美しく残っています。青空に向かって、一筋の雲を従えながら凛と立つその姿。本家の富士山にも勝るとも劣らない、完璧なまでの美しい曲線美に、一同思わず車を止めて見惚れてしまいました。

「あげいも」食べていかないと

中山峠に立ち寄ったら、絶対に外せないのが名物の「あげいも」です。
丸々としたジャガイモがホットドック風に揚げたものが一串に3個。

外の衣はサクサクと香ばしく、中はほんのり甘くてホクホク。
この大きなあげいもを、仲間たちと「美味しいね」と言い合いながらシェアしていただく時間は、最高のエネルギーチャージになりました。

自然がくれた天然の額縁
青く煌めく洞爺湖で深呼吸


中山峠を下り、車を走らせると、左手に大きな青い輝きが見えてきました。
北海道が誇る美しきカルデラ湖、洞爺湖です。

あまりの美しさに、私たちはここでも少し車を止め、景色を五感で味わうことにしました。

目の前に広がるのは、雲一つない青空を映し出した、どこまでも深いブルーの湖面。
そして、その中央にポツリと浮かぶ緑豊かな中之島。

周囲の木々がまるで「天然の額縁」のようにその情景を縁取っていて、一枚の完成された絵画を見ているかのような感動に包まれました。

車から降りて、大きく深呼吸。
ひんやりとした、しかしどこか春の匂いがする美味しい空気が、胸いっぱいに広がります。

ただこの美しい景色と美味しい空気を仲間と共有している、その贅沢さに心がじんわりと満たされていくのを感じました。

ハプニングがくれたご褒美
内浦湾の潮風と、夜の宴を夢見る海岸線ドライブ

洞爺湖を後にした私たちは、いよいよ函館を目指して南下を続けます。
ここで一つ、旅には付きもののちょっとしたハプニングが。
なんと、予定していた高速道路がまさかの通行止めになっていたのです。

しかし、私たちはがっかりするどころか、
「よし、それなら下道をのんびり行こう!」と、
海岸沿いの国道へと車を走らせました。

結果として、この選択が最高のドライブ体験を連れてきてくれたのです。

車窓の左手に広がるのは、太平洋へと続く広大な内浦湾(噴火湾)。
遠くかなたで空と交わる水平線の圧倒的なスケール感は、「これぞ北海道!」と声を上げたくなるほどの美しさです。

国道をひたすら南下していくと、次々と小さな漁港や、海沿いに身を寄せ合うように並ぶ家々が通り過ぎていきます。

庭先や港にさりげなく置かれた漁具の数々を眺めながら、「今は何が獲れているんだろうね」と車内で会話が弾みます。

「函館といえばやっぱりイカだけど、今年は不漁なんてニュースも聞いたなぁ」 「でも、やっぱり本場のイカは食べたいよね!」
「このあたりは貝類も絶品らしいよ」

まだ見ぬ函館の夜の宴会に想いを馳せ、美味しい海の幸を想像しては車中で盛り上がる仲間たち。
ハプニングのおかげで、北海道の海の営みをすぐそばに感じながら、最高のワクワク感と共に車はついに函館の街へと滑り込んでいきました。

今だ、春の北海道


つい先日まで白銀の世界だった北海道が、厳しい冬を乗り越え、命あふれる春へと移り変わっていく……。

護国神社に眠る英霊たちが命を懸けて守ろうとした「日本の美しい風景」と「穏やかな日常」。

鳥がさえずり、花が咲き、私たちがこうして季節の美しさを愛でたり、仲間と美味しいものを食べて笑い合ったりできること。
それ自体が何よりの平和の証拠なのだと、改めて深く実感しました。

「平和で戦争のない世界がいちばん」

羊蹄山の雄大な姿、内浦湾の潮風、この素晴らしい旅の記憶と平和への祈りが、私の心に深く刻まれ続けます。

結びに:
旅の翌朝
一人で向かったリベンジの参拝


愉快な仲間たちと函館の夜を堪能し、札幌へ戻ってきた翌朝。
私の心には、出発の朝に参拝した札幌護国神社のことがずっと残っていました。

「あの美しい杜の神様に、無事に旅を終えられた感謝を伝えたい。そして、どうしてもあの御朱印をいただきたい。」

そんな想いに突き動かされ、私は朝の9時ぴったりをめがけて、今度は一人で再び境内へと向かいました。

そこでようやく手にする(拝受する)ことができたのが、目にした瞬間に心がパッと明るくなるような「春詣」の限定御朱印です。

御朱印に描かれているのは、爛漫と咲き誇るピンクの桜。
その枝には、春の訪れを喜ぶようにウグイス色の愛らしいメジロが佇み、白い蝶がひらひらと舞っています。

そして背景には、北の大地を象徴する幾何学的な六角形の模様「雪の結晶(雪華模様)」が静かに描かれていました。